2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

修平氏、気付く。

鼻息荒く旅に出た修平氏が目的地を見失い、渡りかけた石橋を自らの手によって破壊し、このままでは食べることもままならぬので、モツ鍋屋で働くことになってから早くも半年以上の歳月が流れた。 光陰矢の如く、瞬きをしている間に季節は流れた。 仮に、コラ…

修平氏、大役を仰せつかる。

祝いの席というのは何度あっても良いものである。そこにいるだけで幸福な気持ちになる。 「ありがとう」「おめでとう」実に気持ちの良い言葉ばかりが会場を満たす。 また、そういった場所や時間の中に己がいることが出来るのは大変嬉しいことである。 先日、…

修平氏、機械的に過ごす。

季節は早くも十月である。 やがて山の木々は紅葉し、秋の味覚は美味しくなり、恋人たちは寒さをしのぐ為に寄り添い歩くのだ。 落ち葉をカサカサ踏み鳴らして歩くのは、さぞや楽しかろう。さぞや嬉しかろう。 十月の事を旧暦で神無月という。 諸国の神々が出…