2011-01-01から1年間の記事一覧

修平氏、2011年を振り返る。

今年も残すところ僅かである。 修平氏は電車の中で、今年最後の夕陽をぼんやりと眺めて思った。 「今年もたくさんの人々に出会うことができた。とくに大きな病気も事故もなく過ごせたし、感情の起伏はあっても比較的笑うことが多かった。これは大変有り難い…

修平氏、疲れる。

修平氏は、かつてない程に自分が疲れていると感じた。 タフガイの権化と呼ぶに相応しい修平氏が疲れを感じるというのは稀なことである。 氏は、自分の手帳を見返した。 今月は一日も休んでいないことが判明した。

修平氏、北へ。

もはや己の行く先も分からず、無気力野郎になりかけていた修平氏が碇を上げ、帆を立て、北に進路をとったようである。 さかのぼること半年以上前。修平氏は船で大海原へと旅立った。 当初、順調に進むかと思われた旅は思いの外困難をきわめた。 船底に穴が空…

修平氏、気付く。

鼻息荒く旅に出た修平氏が目的地を見失い、渡りかけた石橋を自らの手によって破壊し、このままでは食べることもままならぬので、モツ鍋屋で働くことになってから早くも半年以上の歳月が流れた。 光陰矢の如く、瞬きをしている間に季節は流れた。 仮に、コラ…

修平氏、大役を仰せつかる。

祝いの席というのは何度あっても良いものである。そこにいるだけで幸福な気持ちになる。 「ありがとう」「おめでとう」実に気持ちの良い言葉ばかりが会場を満たす。 また、そういった場所や時間の中に己がいることが出来るのは大変嬉しいことである。 先日、…

修平氏、機械的に過ごす。

季節は早くも十月である。 やがて山の木々は紅葉し、秋の味覚は美味しくなり、恋人たちは寒さをしのぐ為に寄り添い歩くのだ。 落ち葉をカサカサ踏み鳴らして歩くのは、さぞや楽しかろう。さぞや嬉しかろう。 十月の事を旧暦で神無月という。 諸国の神々が出…

華麗なる修平氏の一族、花を食べる。

九月某日。 その日は大変暑い日であった。 修平氏は珍しくスーツを着た。 祖父と祖母の一周忌だったからである。 叔父の家に親戚一同が集まり、部屋は一杯になった。 ぷくぷくと太った寺の住職が汗をかき「お待たせ致しました」と言いながら部屋に入ってきた…

修平氏、脱皮する。

八月も終わりに近付いた某日。 修平氏はバーのイベントに参加し、淡路島慶野松原海水浴場に訪れた。 肉を食い酒を飲み、泳いでいるのか溺れているのか分からない感じで海をぷかぷか漂い、乙女達との会話を楽しみ、ひとしきり遊び回った修平氏は、うっかり日…

修平氏、はるか淡路島に想いを馳せる。

修平氏は「あめぇば」というものを見る。 修平氏は、色んな人達が綴っている楽しいブログを毎回楽しみにしている。 その中の一つに、修平氏がかつて勤めていたバーのブログがあって、淡路島の慶野松原海水浴場のお話があった。 なんとも楽しそうに笑う参加者…

修平氏、出来るだけ速いスピードで駆け抜ける。

夏。 あちこちで花火大会なるものが催され、浴衣姿の男女はひと夏の思い出を増やしているようである。 八月に入り大阪では、PL花火、淀川花火があって、修平氏は仕事に向かう電車の中で、楽しそうに花火大会に向かう浴衣姿の男女を目撃した。 それを修平氏…

修平氏、感動する。

修平氏が古本市場で、とある漫画を購入し、感激のあまり涙を流した。 それは、先日修平氏のもとに届いた哀しい知らせと漫画の内容を少し重ねたからかもしれないが、ともかく、この漫画は素晴らしいと感じた。 ぜひ、皆様にも見て頂きたいが、人が感動するツ…

修平氏、紹介する。

修平氏は漫画が好きである。 修平氏がどうしても紹介しろと五月蝿いので、今回は修平氏おすすめの漫画を数点紹介してみようと思う。 ペンとチョコレート 1 (まんがタイムコミックス)作者: ねむようこ出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2009/09/08メディア: コ…

七月の修平氏、引き継ぎをする。

「七月の修平氏」は暑さにやられ、殆ど身動き出来ず、氷菓子と冷し中華を食べ過ぎ腹を下した。 「七月の修平氏」の行動範囲は、ここで書くのもはばかられるほどに狭いものであり、氏の生活に大きな変化をもたらさなかった。 分かったことと言えば、小さいオ…

修平氏、絶不調。

修平氏が缶チューハイをぐびぐび呑みながら、大きな溜め息を吐いている。 最近の修平氏は元気がない。 仕事では大小様々なミスを四方八方に連発し、肩を落として帰路につく。家に帰れば酒浸りのクズ野郎となる。 缶チューハイが無くなると赤玉ワインをこくこ…

修平氏、戦乱の世を駆ける。

暑い暑い日本列島。 気象庁に寄れば近畿地方は梅雨明けだという。 いよいよ夏本番。 しかし皆様、熱中症にはくれぐれもご注意頂きたい。 夏の太陽に照らされて、男女もひと夏のアバンチュールである。 さて、そんな夏の到来を目前にして、アバンチュールの予…

修平氏、踊る。

肉体の鍛練は精神をも引き締め、その当然の帰結として、可憐な乙女との健全なお付き合いがもれなく付いてくるというのは、修平氏の勝手な思い込みである。 ある日の深夜。 横になって煙草をプカプカして阿呆丸出しの顔をした修平氏が、通販の番組を見ていた…

修平氏、質問する。

ある日の深夜。 修平氏は週一回だけ働かせてもらっているミナミのバーで、訪れた女性のお客さんにこんな質問を投げかけたという。 「乙女というのは、誕生日にどういうことをしたら喜ぶのでしょうか?僕はこれまで、ややねっとりした汚い男汁に浸かってきた…

観察日誌、マイナーチェンジする。

筆者が更新を続けている修兵氏の観察日誌『修兵氏の華麗なる生活』を次回から変更する旨を皆様に発表する。 変更点はタイトルである。 その名も、 『修平氏の華麗なる生活』 「はっ?何が変わったの?」と尋ねる方もあると思う。 よく見て頂きたい。 『修兵…

修兵氏、首が痛くなる。

修兵氏は相変わらず小さな小屋で生活を続けている。 今朝、修兵氏は小屋の中で目覚めると同時に首に痛みを感じた。 試しに右の方向を向いてみた。 やはり、痛かった。 今度は左を向いてみた。 結果は同じであった。 いつまでもモジモジやっているからこんな…

修兵氏、座り込む。

河岸に小さな小屋がある。 その小屋に住まう一人の男がいる。 修兵氏である。 修兵氏はむっつりとした表情で三角座りしている。 修兵氏は、とあるバーのマスターが言っていたことを思い出している。 「回り道や遠回りがあっても、最終的にたどり着きたい目的…

修兵氏、地球儀を回す。

『修兵氏の華麗なる生活』と銘打って、修兵氏の生活を一年以上に渡って観察し続けているものの、氏の生活は一向に華麗になっていく気配がない。 筆者はここしばらく修兵氏の近況を皆様に報告するのをサボった。 なぜなら、修兵氏はここ最近モツ鍋ばかり運ん…

修兵氏、歯医者に行く。

頭痛、腹痛、関節痛。 この広い世の中、痛みの種類など数多ある。 修兵氏を襲ったのは歯の痛みであった。 数年前、虫歯治療の為に歯医者に通院していた修兵氏は、どうにも面倒臭くなって通院しなくなった。 歯の痛みは無く、そのまま月日は流れ、修兵氏は虫…

修兵氏、散髪する。

修兵氏のように人前に出るお仕事をしている者にとって、身嗜みに気を使う事は当たり前の事である。 にもかかわらず、修兵氏はそういった基本的な事をないがしろにして、しばらく頭髪伸ばし放題であった。 整髪料を駆使しようが何をしようが、もう手の施しよ…

修兵氏、取り囲まれる。

四月某日。修兵氏がいつものように電車に乗り込むと、車内の雰囲気が何やらキャピキャピしているような気がした。 いつもならば、スナック菓子を食い散らす車内道徳のなっていない男子高校生や、ぷつぷつと奇怪な独り言を喋るおじさん、PSPに夢中になって…

修兵氏、呑気に過ごす。

本日はポカポカ陽気である。 空はすっきり晴れ渡り、暖かな陽射しと時折吹く少しひんやりとした爽やかな風が相まって心地好い。大変過ごし易いお天気である。 こんな日はキラキラと輝く川の水面を眺め、優雅にお散歩したりするのがナイスガイの過ごし方であ…

修兵氏、そこそこ元気でやっている模様。

毎日のようにエースコンバット4に明け暮れ、適当に飯を食い、適量酒を飲み、頃合いを見計らい風呂に入り、やることが無くなれば眠りにつく。 そういった生活を営んできた当然の帰結として、筋力と思考力が消え失せてしまったかに思えた修兵氏も、 「このま…

修兵氏の手帳。

心斎橋LOFTにて修兵氏が手帳を購入したのが昨年末の事であったが、気付けば早くも桜咲く四月である。 皆様はどのような新生活を満喫しているであろうか? 修兵氏の手帳は多機能である。 365日分のスケジュールを書き込むページ、又、それらの予定の詳細を…

修兵氏と雛人形。

本日は雛祭りであった。 そして、修兵氏には一切関係が無かった。 修兵氏幼少のみぎり。氏の家庭では雛祭りの際、祖母が氏の妹の為に買った雛人形セットを飾るという習わしがあった。 その雛人形セットは大変立派なものであり、そして大変巨大だったので、、…

修兵氏の近況報告。

修兵氏が「DENIM」を卒業し、校庭の隅に記念樹を植え、卒業証書の入った筒をシュポーンシュポーンと鳴らして、「バカヤローめ!もう帰ってくんじゃねえぞ〜」と皆に見送られてから数日。 修兵氏は現在、緊張感というものから程遠い状態になっている。 完全に…

修兵氏はサヨナラを言わない。

2月も終わりに近づき、春の陽気がそこかしこに感じられるようになったある日のことである。 修兵氏が三年近くの間働いていた「guest house DENIM」を卒業した。 多くの人々が氏の卒業式に詰めかけ、氏の巣立ちを見送った。 修兵氏は多くの方からたくさんの…