修平氏、お久しぶり。

八月終わり頃。

平氏は縦横に揺れる電車の中にて、このようなことを思った。

「小生も二十九歳を目前に控えている。同い年やら年下やら、ともかく、各々独立という分岐路に立ち、一国一城の主となろうとしている。それにつけても自らの三歩進んで二歩下がる状態は何であるか?ちゃんとしろ!このすっとこどどすこい!」

そんな感じなのである。